2010年7月18日日曜日

出張などなど



木曜日。いろいろな案件をまとめて、東京へ出張。まずは、六本木ルズへ。六本木ヒルズ49階のアカデミーヒルズで橋爪紳也先生と打合せ。ヒルズ49階からの眺めは絶景。東京タワーも建設中のスカイツリーも見える。改めて東京の巨大さを実感。東京の進む道が正しいかどうかはわからない。少なくともいろいろな意見があって、議論が絶えないことは確か。大阪ではなかなかこういう議論も難しい。いろんな案がでてきて、批判やオルタナティブが議論されるバイタリティが最も重要なのに。橋爪紳也先生とは歴史論文のハナシや、都市計画史のハナシ、大阪のこれからについて語り合う。まあしょーもないや浮き世の話もいっぱいしたけど。その後一緒に、早稲田へ。出版社で大阪の都市計画史に関する出版の打合せ。基本的には出版をOKしてくれた。ありがたい。大阪本は売れないと出版社にはいい顔されないのだが、都市計画の多様性、地域が都市計画を考える時代にあって、お国主導ではなく、独自の都市計画案を考えようとした戦前大阪の都市計画の動きは、広く紹介する意味があると思っている。かつて研究会である雑誌に連載した原稿をもとにしているので、どんな構成で組立てると面白くなるかを相談する。一応の方向性はでてきたので、それで各執筆者に依頼をすることになった。その後橋爪先生、出版社社長、編集者と高田馬場で会食。この社長は大阪市立大学出身で、大阪の事情もよくご存知だ。大阪がんばれとエールをくれた。大変ありがたい。その後再び六本木ヒルズに戻り、49階の夜景をしばし堪能。アカデミーヒルズではこの夜景を一望にしながら沢山のひとが勉強や仕事をしている。こういう場が次代の都市の活力を生み出している。森ビルという会社の哲学、思想を感じる。その後定宿のホテルに向かう。東京は学生時代を過ごした思い出の地。変わらない東京と変わりゆく東京をみながら、懐かしさを感じつつ就寝。
金曜日は朝から学会の業務で大岡山で缶詰。大変な仕事なのだが、全国の先生方と一緒に話もできる貴重な機会。東工大では学生への授業アンケートがマークシート方式で実施されていることを知る。当然集計は機械を使い、一括で処理される。教員がちまちまと入力するローテク大学とは大違い。教員はアンケート入力することで給料はもらっていない。そんなつまらない仕事というつもりは一切ない。大事な仕事だ。しかし、そんな時間があれば給料に見合う大事な仕事をするべきだと思うし、アンケートの入力作業がウマいわけでもなんでもない。素人といってもよい。大学ってところはそれぞれ全然違うんだと痛感。だからこそこういう場は大切。別に雑談ばかりしていたわけではないが、中身は言えないので、雑談ネタのみ披露。
その後、中島直人先生らを中心に若手都市計画学者が集まる都市計画遺産研究会に参加。各自のオススメ都市計画遺産を披露。まだまだ曖昧な部分も多いが、徐々にかたちができつつある。会議終盤になって、中島直人先生が合流。イスタンブールで開催された国際学会の岐路で、飛行機が遅れ、トランジット先のドバイで丸一日足止めをくったとのこと。成田から直行してきたとのこと。執念です。
会議終了後、大岡山の沖縄料理店、ちゅらさんへ。博士課程時代から通う店。案の定齊藤研究室の学生と齊藤先生らが宴会中。高見沢実先生や小浦先生など学会の先生方も別テーブルで飲んでいる。えらい盛り上がりようで、都市計画史の話や中国の話などで盛り上がる。都市計画法100年に向けて我々の活動をどんどん活性化していくことで合意。
齋藤先生とも久しぶりにジックリ話す。いろいろと忙しいけれど、しっかり地道に研究はしないといけないというアドバイスをいただいた。確かにその通り。あまり時間がないのは確かだが、ちゃんと研究をしています。はやく成果をまとめないといけない。
研究室の後輩、香川大学の西成典久先生、徳島大学の真田純子先生とも話をする。それぞれ、地域のまちづくりに熱心に取り組んでいる。大阪も負けていられない。彼らにもぜひ大阪・関西のまちづくりにもチカラを貸して欲しいなあと思う。
土曜日も引き続き大岡山へ。筑波大学の先生方からは夜6時になると空調が切れる話をうかがい、仰天する。30年前に導入された全館空調を今も使っていて、個別空調は原則できないのだそう。30年前の最先端は現代では周回遅れという現実を知る。昼食は釜飯。事務局の心配りに感動。そして、夕方新幹線で大阪に戻る。蛍光灯の灯りの色や地下鉄駅の古びた感じで大阪に戻ってきたと実感する。東京は都心にアップタウンがあるが、大阪はそれがない。もっと普段着感覚でみんな地下鉄に乗っている。そんな違いを感じつつ、帰宅。新幹線の行き帰りはiPadで本を読んだり、ツイットしたり。十分実用的だ。ある程度のことはノートの代替として使えるし、本を読むことができるのはiPadならでは。便利です。
久々に映画を見る。アメリカン・エネミーズ(英語名:Butcher)。絵に描いたようなアメリカ映画なのでストーリーに特筆すべきことはないが、エリック・ロバーツの渋さだけは印象に残った。ゴッドファーザーを子どもの頃見た衝撃から、この手の映画は展開が分かりつつもつい見てしまう。カンパリソーダを飲んで就寝。

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