2009年11月30日月曜日

山崎さん

11月28日。平日処理しきれなかった仕事をするため大学に。なんとか予定どおりに仕事をやり終える。来年度予定される国際シンポジウムは思った以上に仕事が多そうだ。毎年ある仕事ではないので、勝手がわからない。本部・支部、支部内の役割分担など調整も必要だ。まあひとつずつクリアしていくしかない。
夕刻、人博の山崎義人さんが来研。季刊まちづくりの原稿打合せ。縮退する都市に関する原稿を協同で書くことになった。互いに関心のある点を確認しながら、全体フレームを仮設定。私はランドバンク、山崎さんは坊勢の事例などをもちよって構成することになった。字数は多くないのだが、テーマは深いので、難しい。とにかく一度書いてみることになった。
その後、杉本町駅前の焼き鳥屋へ飲みに繰り出す。結構な盛り上がりをみせ、山崎さんを引き止めてしまった。佐久間先生にも電話してしまい、迷惑をかけた。
睡眠不足が続いていたので、帰宅後はすぐ就寝。

2009年11月27日金曜日

HANA★JOSSさん

まちのコモンズに出演してくれたHANA★JOSSさんがHPに写真を載せたいので送って欲しいと依頼をうけたので、何点か見繕って送ったところ、早速HPにアップしてくれている。


国際シンポなど

来年度奈良で開催される都市計画学会の国際シンポの準備作業にとりかかる。
アカデミックな仕事が苦手な私はロジ担。エクスカーションやパーティ、テクニカルツアー等をとりまとめる。奈良のことは詳しくないので一から調べないといけない。
皆さんにも協力をおねがいせねば。
午前中は大阪府の某会議に出席。橋爪紳也先生と少し立ち話。いろいろと大事な話があるのだが、ようやく意思疎通がはかれてきた。
いろいろな意味で時代の転換期にあることを痛感。こういう時代こそ守りではなく攻めの姿勢が必要だ。

もろもろの仕事

先週まちづくり関連でのイベントに忙殺されたため、積み残していた学内関連事務が忙しい。次年度シラバスの提出や時間割変更、担当者変更等の作業に追われる。〆切間近だ。
学会委員関連の事務も山積み。ブルーな気分。
各大学とも教員はどんどん減っているのに、学会の仕事は一向にダウンサイジングされない。必ずしも縮小すべきとは思わないが、体制に見合った学会活動のあり方は考え直すべきだと思う。このままでは皆が疲弊してしまう。
都市学科で今後どのような講義展開を図るかも考えてみる。
計画はよりデザインとの親和性を高めて、空間、アクティビティを一体的にマネジメントしていく方向性が必要であると痛感している。そのための教育カリキュラムをどう展開するか。ここ2年が正念場だと思う。新設科目ラッシュ、担当科目増のためしばらくは大変だが、とても重要なテーマだ。のちのち良かったと思えるようにしたい。
季刊まちづくりの原稿執筆構想にも取り組みはじめた。都市計画法の抜本的改正に向けた問題提起を現場レベルからしていくという主旨で取り組んでいる。私の担当は地域をマネジメントする主体の位置づけ、都市の縮退と集約、状態を維持する都市計画の3つ。論点を明確にしなければ現状制度に文句をいうだけで終わりかねないので、その整理に取りかかる。もうすこし時間がかかりそうだ。
来週にはKISER研究会の記者発表も控える。年明けには三重県での講演会もある。いろいろと準備をせねば。本当はじっくり論文を書きたいのだが・・・

2009年11月25日水曜日

船場フォーラム

11月24日。夜船場フォーラムの打合せ。今年度の船場フォーラムをどうするかという会議。船場げんきの会は5年目を迎え、新たなフェーズを摸索している。関係者の様々な思いが交錯して議論が収束しない。私がひっかき回してしまったところもある。げんきの会が今後どうするかということにも大きく関わる問題だ。げんきの会は個別に活動する様々な団体の柔らかな連携を目指したヴァーチャルな組織でもある。新たな展開を摸索するにも、どのあたりに軸足を置くべきかが定まらない。新たな仲間を呼び込む、プロモーションの拡大、船場ブランドの確立といったあたりがキーワードとして整理はされてきたが、内容はこれから。昨年度のように2月のマンスリーアートカフェで駆け足でまとめるような展開は避けたいし、フォーラム当日だけの問題提起にも終わらせたくない。その一方で誰がするねんという問題もある。げんきの会という組織の面白さ(個性)でもあり、難しさでもある。再び打合せすることを約束し解散。多くの人に賛同してもらえるテーマ設定が重要だろう。

11月21日 RIPS

携帯に忽那裕樹さんから留守番電話。RIPSの件で相談があるという。深刻な様子。
HOPE修景披露会終了後、連絡をとりあい、E-DESIGNへ直行。内容は言えないが、RIPSの抱える案件について、何人かのメンバーと熱のこもったディスカッション。結論は出ていないが、非常に重要な議論だったと思う。
その後打ち上げで飲みに行く。疲れ果てて意識がもうろうとしてきた。終電で帰宅。

11月20日 COU都心居住

今回は、都心居住がテーマ。3年前のベイ機構調査でアルパック堀口さんにお願いして都心居住マンション住民へのアンケートを実施、それと連動して昨年から今年にかけ小林郁雄さんらが神戸で実施したアンケート結果の報告。都心居住者の多様性に加え、改めて都心商業地域の住宅地化に対する都市計画の無防備さが浮き彫りになった。都心回帰は都心の活力再生という意味において歓迎すべき部分もあるが、既存の市街地との関係性についてはほとんどルールのようなものがない。規制ありきの議論をしたいわけではないが、想定の範囲外であることは確かであって、衰退する商業、オフィス機能がどんどん弱まっていくことが懸念される。都心は混在が望ましい。しかし、混在のマネジメントという課題について、日本の都市計画は真剣に考えてこなかった。用途純化は比較的得意なのだが、混在のマネジメントという問題はこれからの都市計画の大きな柱の一つになるように思う。

11月10日 湯浅


すこし前のはなし。和歌山県の方に案内していただいて、湯浅の伝建地区を見学。目的はまだ明確には言えないが、景観に関する検討の一環として訪問。湯浅を訪れるのは久しぶりだが、伝建地区指定後は初めて。見違えていたのにびっくりした。ところどころ修景が施された街並みは、徐々に息を吹き返しつつある。観光客も増えている。和歌山には魅力的な街並みが実は沢山ある。これらを生かしたまちづくりをもっと進めていけば、和歌山の活性化にもつながるはずだ。

船場HOPEと神農祭


11月23日。つづいて卒業生の福井麗が取り組んでいる船場のイベントへ。ケイオスの澤田さんが中心となって進めているHOPE事業関連のイベント。船場ことばのトークショー。船場の奥深さを改めて実感。福井麗もクビにならずがんばっているようだ。がんばれ。
船場は相当盛り上がりを見せてきている。地元の内発的な活動は相当活発だ。本当に熱心な人たちばかりで頭が下がる。
あとは、これを船場の情報発信力、ブランド力アップにしっかりと繋げていくつなぎが重要だと思う。みなさんのがんばりがしっかりと伝わる環境づくりが重要だ。このあたりはまだまだ工夫の余地があると思う。船場再生の道筋はしっかりと整ってきた。
その後神農祭でにぎわう小彦名神社へ参拝。谷口さんや小西さんと顔を会わせる。その後五感前では杉本さんとばったり。みな船場が大好きなのだった。

神戸ビエンナーレ


11月23日。昨日の22日は自宅で泥のように眠る。先週はまちのコモンズで、久々に完徹を何度も敢行したため、動けなかった。
23日は卒業生の高垣君が出展している神戸ビエンナーレを見学に。彼の参加しているユニットLPの作品をしばし鑑賞。少し哀しげな空間のような気もするが、緑を浮き上がらせるアートというアイデアは面白い。神戸ビエンナーレはコンテナをアートスペースに見立てた斬新なアート展だ。多くの人が訪れて会場もにぎわっていた。
高垣。がんばれ。

HOPE事業修景


11月21日。船場HOPE事業の近代建築修景第一段として、芝川ビル、生駒ビルの修景完成披露会に参加。芝川能一さん、生駒伸夫さんとも近代建築オーナーとして、誇りをもっている。民間の近代建築が多く残る船場では、これはもはや共有資産といってもよい価値をもつ。改めてオーナーの熱意に脱帽。橋爪紳也先生が20年前に生駒時計店を訪問したときのエピソードは感動と笑いにあふれるものでした。大切だと思うものを素直に大切だと言うことの大切さを実感。

まちのコモンズ終わりました


怒濤の一週間が終了。最終日21日は午前中は船場研究体(都市計画研究室の学生たち)が街歩きツアーを敢行してくれました。和気あいあいと船場の魅力を訪ねるツアー。ご苦労様でした。
午後はシンポジウム。京都市宗實さん、DAN計画研究所の杉本さん、池田会長らを招いてディスカッション。コモンズの発展方策についてよい議論ができた。
それにしても疲れました。

2009年11月19日木曜日

まちのコモンズ開催中


今週一週間、まちのコモンズ開催中です。高麗橋・道修町界隈にお越し下さい。ちょっといつものまちと違うまちの風景、音の風景が見えるはずです。


2009年11月7日土曜日

ゼミなどなど

11月7日。社会人博士課程の論文ゼミ。学会論文の打合せと博士論文の方向性について議論。昨日の阿久井と同じく働いているので、充分な時間の確保が難しいようだ。私も働きながら論文を書いたのでそのつらさは良くわかる。肉体的なしんどさもさることながら、日常の仕事と頭の使い方が異なるために、その切り換えが難しいのだ。論文の場合はやはりまとまった時間がないとまとめるのが難しい。寝ても覚めても論文のことを考える時間が必要になる。方向性が見えてきて作業ベースに落ちてくれば、仕事との両立もさほど難しくはないが、論文の骨子や基本的な思想を確立する作業は反復作業も必要となるし、あまりに多くの情報がある一方で明快な原理を見出す試行錯誤も必要になる。集中しなければ難しい。ともかく、次回は年内に打合せをすることを約束。
その後、修理から戻ってきたパソコンモニターの設置や故障のため買い替えたスキャナなどを据え付け。ようやくたまっていたポジやネガのデジタル化を再開できる環境に復帰できた。

ゼミ

11月6日夜。卒業生の阿久井君と学会論文ゼミ。仕事をしながらなのでしょうがないが、論文の焦点が定まらない。前回のゼミからようやく方向性が見えてきた。論文の構成が複雑(よく調べているということでもあるのだが)なので、なんとか明解な構成にするべく試行錯誤。なんとか整理できそうだ。その後M2も交えて飲み会に。近況を聞きながら奮闘ぶりに勇気づけられる。土木の世界にデザインを持ち込もうという志で取り組んでいるようだ。会社の人たちも暖かく見守ってくれているようでありがたい。

2009年11月6日金曜日

演習格闘中




3回生後期演習環境都市工学演習IIIの中間講評会が週明けの月曜に迫っている。学生たちはその準備に奮闘中。平林といえば、地元企業の組織、平林会が10月25日に平林祭りを開催していた。木材製品の販売や子どもたち向けの木材遊びなど、多彩なイベントを展開してました。平林貯木場はおそらくわが国最大の私有水面で、区画整理によってわざわざ整備された貯木場のための水面という特徴をもっている。産業構造の転換など様々な環境の変化によって、まちの将来像を考え直す時期に来ている。その土地利用転換構想を検討するというのがこの課題。学生には難しい課題なのだが、いまさら更地に計画を立てる演習ばかりもどうかということで数年前から取り組んでいる。


2009年11月4日水曜日

今年もやります まちのコモンズ


今年もまちのコモンズのシーズンが到来。昨年からはじめたまちのコモンズを、今年はさらにパワーアップして実施します。11月16〜21日の1週間。高麗橋でお会いしましょう。平日は公開空地でのコンサートとトークショーなどのイベント。週末はまち歩きとシンポジウムです。
なぜ都市計画研究室がこんなことに参加しているのか?(船場アートカフェのプロジェクトに参加しています)と思われるかもしれません。都市活動を円滑にすすめるために、道路や公園などの都市施設があり、用途地域などの土地利用コントロールが定められ、これらによって、都市は計画的にその機能を発揮しています。それが都市計画の原則です。しかし、それだけでは都市空間は生き生きとしないという課題をいまの都市は抱えています。コモンズの悲劇という言葉に代表されるように、公園や、公開空地など「だれのものでもある場所」として位置づけられているものが、「だれのものでもない場所」になっているケースは少なくありません。それを解消するための社会実験として、地域を活性化させる社会実験として、そしてそのきっかけを与える触媒としてアートの可能性を追求する。それがまちのコモンズなのです(写真は去年の風景)。