2010年3月3日水曜日

3月2日 修士論文公聴会

昨日、修士論文公聴会が無事終了。今年は論文提出者が少なく、例年別に行われる環境系、計画系の公聴会を一緒に実施した。わが研究室の成果は・・・よくもわるくも予想通りの結果。
都市計画、都市デザインという領域の研究は扱うべき係数や要素がとても多い。都市に関わることはなんでもその対象になりえる。そこで大事なのは関心を絞り込む側の意思なのだ。あれもこれもと興味を広げると、単にいろいろやっただけの調査になってしまい、そこに論がみえなくなってしまう。都市計画、都市デザインに関心のある学生というのはそもそも幅広い興味を持っている人が多いので、論を立てるという論文の最も重要な部分に対する追求が薄くなる。
私自身の反省も含めてだが、そのことはゼミを通じて結構指摘してきたつもりなのだが、なかなかそこをブレイクスルーできていないように思う。
とはいえ、しっかり研究している論文はそのあたりは明確に記述がなくとも、論の滲み出しがあるものだし、中途半端な研究は単なる情報の羅列に終わる。
次年度以降の論文の進め方については、根本的に見直したい部分も多い。佐久間先生とともに方針を見出そう。
卒論と比べると発表後の質疑への応答が下手だったように思うが、これは気のせいか?まあ、卒論での優しいツッコミと比べると修論では本質的なツッコミとなるので厳しさは違うのだが、フリーズしてしまう学生が多かったように思う。十分予想されるような質問だったと思うだけに、やや残念だ。
いずれにしても、修士諸君。おつかれさまでした。まだ、学会論文の準備が残っているので喜ぶのはまだ早い。公聴会で指摘された点も踏まえ、集大成として、学会論文にまとめてほしい。

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