2010年4月16日金曜日

定例ゼミ開始

4月15日。研究室の定例ゼミ開始。4回生が8人もいるので大所帯に。まずは自己紹介から。景観に興味ある学生が多そう。今年からゼミのスタイルを変更して、研究グループを組成してもらい、全体ゼミを開催する方法に変更。目的は研究活動の更なる活性化と、研究室での議論を盛り上げるため。人数が多くなるとどうしても全体ゼミで学生相互の議論が深まる十分な時間が確保できない。最近の学生は遠慮がちで、他の人の意見に対して厳しい指摘をしない傾向にある。気遣っているのか、興味がないのかは分からないが、色々な人との対話や議論のなかでもまれて初めて研究の方向性も定まり、質も高まる。独創性が不要というつもりはないが、研究の大前提は自分の考えや興味を社会に伝えることにある。知的好奇心だけが問題なのであれば、自分だけで妄想していても良い。他人に伝えるために、研究はある。とすれば、他人にその意味や意義を理解してもらえないと研究は成立しない。だから、他人の意見に耳を傾けることは重要だ。もちろん見解の相違や意見の違いはあってよい。そこを活性化することが研究の質を高めるポイント。
今年も研究に、コンペに、演習に、フィールドワークに、飲み会に、忙しく楽しい研究室活動が始まった。佐久間先生と二人で頑張ります。
研究グループの組成は学生諸君に任せるが、研究テーマでチームを組成することに拘らないことも伝えた。テーマは違っても仲間がいることが大事だと思うのだ。
午後はsupagtraさんのレクチャー第一弾。今回は導入編ということでバンコクという都市の成り立ちのアウトラインを簡単に紹介していただいた。supagtraさんはシラパコーン大学の先生。タイの国立芸術大学なので、伝統的な都市空間、ヴァナキュラーな建築、景観に関心をもっている。アジアの都市計画、都市デザインの研究者の多くは、合理的な都市計画技術に関心をもつ人が多いなか、文化性に関心のある研究者だ。バンコクでもキャンパスを見学させてもらったが、タイの伝統建築の構法、意匠、模型作成などを学生に徹底的に指導している。さすが芸大。それをベースにしながら、グロバリゼーションとも向き合おうとしている。次回はタイの建築とランドスケープ、最終回は水辺のアーバンデザイン。分かり易く説明してくれる。楽しみだ。
夜には学会の投稿論文のゼミを2件。〆切間近なので、最終チェック。どうなるか。それぞれ面白い論文に仕上がったと思うのだが・・・。
ゼミ終了後Mac Proのハードディスクが挙動不振に。本来あるべきファイルがフォルダのなかにない。ディスクユーティリティでチェックすると、HDDにエラーが多数。無事修復でき、事なきをえたが、このPCももうすぐ3年が経つ。HDDはそろそろ交換しておくほうが無難かもしれない。酷使しているからなあ。HDDの交換を近いうちにしよう。

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