2009年8月12日水曜日

学内事務ほか

今週はひたすら学内業務をこなしている。採点やら書類作成やら山のように溜まった仕事を処理。月末に控える海外出張や建築学会の出張の準備にも取りかかる。飛行機の予約をしたが、28日前までに予約しないと料金が跳ね上がることに気づくが、もう後の祭り。高い料金で予約する。都市計画学会の時には忘れないようにしよう。
某公益団体が来研。土地区画整理事業を実施する際に地区の価値の維持やまちの将来像の構築、魅力的なアーバンデザインの実現を目指して地元自治体や地権者を交えて研究会を実施したいとのこと。実際のアーバンデザインとともに、地区計画や景観計画、ガイドラインに加え、まちづくり組織の確立など幅広く仕掛けていきたいとのこと。言葉だけでなくマジメに考えて頂けるのであればご協力しますと回答。土地区画整理事業で今後土地の売却や、開発が進んでいくので、彼らも形式的にとりつくろうことを重視しているのではなさそうだ。行政の仕事だと、やることになっているので形式的に成果を求める場合も多いが、事業にからんでいる場合はそうもいかないだろう。その分関係者の利害もからむので、調整ははるかに難しいのだろうが。植栽の計画やペイブメント、公共施設に加えて地権者側敷地のデザインも呼応する仕組みが重要である旨伝える。いずれにしても、実際にできるまちを素材にしたプロジェクトなので、リアリティがある。
その後、某区の地元まちづくり活動に係るコンサルタントを選ぶプロポーザルの審査に参加。昨年度からのおつきあいで、地元町会はもとより、NPOや企業市民など幅広くまきこんで地域力を高める仕掛けを進めている。今年度はその活動の延長線上で某公共施設をターゲットに社会実験の実施を目指す。できればおそらく日本初ではないだろうか。ロケーション的にも、素材的にも興味深い。地元の人たちも熱心だし、行政もやる気がある(と聞いている)ので、条件さえ揃えば、よい成果が生まれそうだ。ただし、この仕事はコンサルタントの能力が大きく問われる。リサーチや報告書の作成にとどまらず、現場での活動や社会実験までこなせる実力が問われるように思う。各社のプレゼンを聞いて質疑応答。どの提案も会社の持ち味が良く出ていると思う。同じ仕様書なのにこれだけバリエーションある提案が出てくるというのはある意味面白い。皆熱心に取り組んでくれたと思う。
研究室に戻り、再び事務作業。ようやく目処がたってきた。お盆なので電話やメールも少なく仕事に集中できる。
タイ人の学生から研究生受け入れ打診のメールを受ける。タマサット大学出身でタイ政府給付奨学金を得ており、現在東京の日本語学校に通っているとのこと。タマサット大学はタイでは超有名校。理工系ではナンバーワンだろう。アーバンデザインの研究に取り組みたいとのこと。経歴からみて優秀そうだという印象はあるが、次年度の院試にはもう間に合わないし、研究室ではあまり積極的に研究生の受け入れは想定していない。もちろん本人次第なのだが、ときどき外国人研究生のなかで、ビザ取得を目的にして、研究室に来ないケースもあるからだ。慎重に検討しなければ。Karunaさんの影響なのだろうか?本人に聞いてみよう。

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