2009年8月11日火曜日

リサーチ 図書館に行こう

全般的に研究に関するリサーチの方法をよく理解していない学生が多い。以前、研究レビューの話を書いたが、今回はそれ以外のものとして、ライブラリー系のもの。
図書館をどう使うかということ。私の場合は博士論文で全国の名所風景を題材としたので、そのために各地の図書館に赴いて文献を調べる経験から、図書館の使い方をある程度マスターした。群書類従や縁起関連といった資料の意味は、現場の書庫で覚えた。現地に赴くまではほとんど知識もなかったし、そんな本があることも知らなかった。近年でも都市計画史に関する研究の場合、公立図書館や公文書館をよく利用する。勿論ネット上での検索も重要なのだが、「ネットで見当たらない」から、目当ての資料が「ない」わけではないし、目当ての資料がなくても思わぬ資料に出くわすこともある。だから図書館には必ず足を運ぶ必要がある。
市大の学情は相当の蔵書がある。あのなかで1日文献を探せば、それなりに情報が手に入るはずなのだが。

都市計画に関するリサーチをする場合、まず見ておく必要があるのが、都市計画年報、都市計画要覧あたりだが、このへんの資料の存在をよく理解していない学生も多い。都市計画に関わる規制、事業あたりを扱うのであれば、まずは見ておきたい。
住宅地図に関する相談もよくある。赤崎先生の長年の尽力で、多分大阪の大学の研究室としては我が研究室は大阪の住宅地図の所蔵は最大に近いと思うが、それでも全て揃っているわけでもない。「研究室にない」のは分かるが、研究室にないからといって、研究で扱わない理由にはならない。手間はかかってもどこかにその資料があれば、しっかりと探し当てるねちっこさが必要だ。新聞のバックナンバーも同様。
ググっていただくのも結構だが、「ググった結果見つからなかった」というのはなんの言い訳にもならないし、そもそも研究の方法として再現性がないのだ。今後ググったんですが見つかりませんでしたと私の前で言わないで。ググるなんてのは、誰でもできるのです。教員を辞書がわりに使うのもやめて。どうしても困った時には勿論アドバイスしますが、殆どの質問は以下のようなページで解決できるものです。


国立国会図書館のページではリサーチナビという検索アドバイスがある。



大阪府Web-OPAC横断検索(府下図書館蔵書の横断検索)

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