2009年7月22日水曜日

緑の風

昨日、大阪府の面々が来研。大阪府の構想として打ち出している緑の風をどう実現するかというディスカッション。大阪市では風の道を主要施策に取り入れ、ヒートアイランド現象の緩和に向けた試行錯誤をしているが、大阪府はより広域に、都市圏レベルでの快適環境を実現する構想をめざしているようである。赤崎先生、鍋島先生、姥浦先生らと取り組んだ科研費研究の環境都市施設についてもご存知で、いろいろと質問を受ける。コンパクトシティや成熟型社会の都市構造など、幅広く問題意識を持っているようで、このあたりの考え方は大いに共感。ただし、都市の環境問題は一発の施策で簡単に解決するような性格ではないこと、現象を把握するために地道な調査が欠かせないことなども説明する。財政が厳しい折に調査予算も十分ではない一方で、効果の高い施策が求められるというジレンマを垣間みる。とはいえ、問題意識は共感するので、今後とも応援していきたい。環境都市については施策レベルに取り込もうという動きが増えてきた。我々もそこでタイムリーに提案できる準備が必要だと痛感するが、この手の提案はタテワリでは効果がない。それができるかという自治体の手腕も問われている。

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