2010年2月18日木曜日

タモリ倶楽部 in 早稲田大学建築学科

2月のはじめ頃だったように思うが、いつものように録りためてあったタモリ倶楽部を見ていると、冒頭見覚えのある建物の前にタモリさんが登場。どうみても早稲田大学の建築棟。市大の建築学科におられた中谷礼仁先生が映っている。1回生の設計演習、役に立たない機械をつくるという課題を楽しむ企画。毎回、設計演習の課題を考えるのはとても悩ましいと思うし、1回生から4回生まで、順番にどのようにスキルアップをさせていくかというカリキュラム上の位置づけも重要だ。最近このことでとても考えを巡らせることが多かったのだが、中谷先生の課題はとてもユニーク。フザけた課題のように見えるがとても重要なツボをおさえている。中谷先生も少しコメントしていたが、工学がとかく偏りがちな目的主義、機能一辺倒主義に対して、設計、計画が内包すべき合目的性との関連(美との関わり)に焦点をあてていることだ。役に立つものをつくることを宿命づけられている工学と純粋に美しさを追求するアート。両者は常に別のものとして語られる場面が多いのだが、設計・計画という行為はまさに、両者を受け止めるべき行為なのだ。そのことをアタマが柔らかいうちにまずは理解してもらうことが大事だと思う。
また、設計演習の課題はシンプルでありながら学生には考えさせられる課題であることも絶妙。そして、なにより学生がさせられるのではなく、自ら楽しみながら(勿論苦しみながらも伴いますが)課題に取り組める点が素晴らしい。
大変参考になりました。次年度以降の参考にさせていただいて演習課題を考えてみよう。ただ、学科会議で通るかどうか。このあたりは少し心配。合目的性を説明するだけで1時間ぐらいかかってしまうかも。
ところで、私の好きなテレビ番組は前述タモリ倶楽部と探偵ナイトスクープ、水曜どうでしょうの3つ。タモリ倶楽部には中谷礼仁先生が登場し、探偵ナイトスクープには以前橋爪紳也先生も登場している。意外と周りの人が出演しているのがうらやましいです。こうなったら私はせめてゼミ旅行はサイコロで挑戦してみるか。

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