2009年9月5日土曜日

9月1日 タイ・チェンマイ


(タイ・バンコクより)
午前はチェンマイ市とミーティング。冒頭、発展と文化の保全の両立というキーワードからスタート。歴史文化的価値の観点から保全をアピールされると思ったのであろうか。チェンマイ市の現状は、景観的価値に重点をおいたコントロールやアーバンデザインにはまだ取り組めていないというのが実情。とはいえ、川沿いの高さ規制や運河内の保全のルールは一応定められている。しかし、機能していないということのようだ。とはいえ、懇切丁寧に対応してくれた。また都市計画図等の貴重な資料を提供いただいた。
午後はチェンマイ大学へ。karunaの職場でもある。北部最大の国立大学にふさわしく、とても大きい。車でなければとても移動できない規模である。歴史文化的建築を専門とする先生とディスカッション。タイの建築、特に北部は、ラオス、ビルマ方面の影響も受けているし、中国系の影響もある。またタイという国になるまでは、北部はランナータイ王国という別の王国となっていたこともあり、バンコク様式もこの地域の文化からいえば流入してきたものになる。つまり、様々な建築の様式が混合されてそれぞれの建物が成り立っている。こういう状況のなかで、地域らしい建築、地域らしい街並みを解き明かそうというKarunaのテーマは挑戦的であり、困難でもある。この日の夕食はタイスキ。美味であった。タイ人はしないという雑炊でしめる。

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